楽々堂の赤ちゃん筆

 ここでは、赤ちゃん筆の詳細や、出来上りの大きさなどについてご紹介します。
  
 赤ちゃんの髪の毛を残すことなく使い切って、なるべく大きく、立派な筆に仕上げていき
ます。その製筆工程は、書道筆をつくる工程と全く同じです。そのため、記念の筆としてだ
けでなく、実用された場合でも十分に耐えうる筆が出来上ります。


赤ちゃん筆のご紹介     髪の毛の長さと量は?   
 










お送りいただいた赤ちゃんの髪の毛だけで、基本的には一本の赤ちゃん筆を作り
 ます。そのため、髪の毛の長さが長いほど、また量が多いほど、筆としては長く
 太いものになります。


ある程度大きな筆を作るには、個人差もありますが、生後6ヶ月以上はハサミを
 入れずに伸ばす必要があるかと思います。

          (逆に、何年も伸ばすと、かえって先が傷んだりします。)


左の大きな筆は、小学校の習字の時間に使うような一般的な大きさの筆です。
 目安として、カットした髪の毛の長さが
平均して6~7㎝位あり、根元をつまんで
 みて、
大人の小指くらいの量があれば、だいたいこのような大きさになります。

小さな筆は写真立タイプ、桐箱(小)に収めるための短軸の筆です。

額や桐箱に収納するため、髪の毛の長さは大きな筆では最長9.5㎝位まで、
 短軸の筆は最長5㎝位までで切り揃えます。


軸はカシュウ塗の黒軸で、所々に浮き出ている赤いグラデーションがアクセント
 となっています。長さは22cmで、短軸は10.5㎝前後になります。


この軸に赤ちゃんのお名前と生年月日を手彫りで刻字します。(⇒拡大)
 (⇐写真のため縮小してあります。髪の毛の部分を含めて実寸は大きな筆が27.5㎝、短軸の筆は13.5㎝です。)
 
    (わかりにくいかと思いますが、一応の目安として下さい。) 


 赤ちゃんの髪の毛をカットするのは中々大変です。特に髪型を気にしながら、記念の筆を作るための
長さや量を確保するのは難しいかと思います。出来上りの大きさから、目安としての長さと量を写真で
ご紹介します。お家でカットされる場合や、美容室でカットしてもらう際の参考にしてください。
              (写真のため、定規や筆は縮小してあります。)


A 軸径1.0㎝
  軸長22㎝

B 軸径1.21.5㎝
  軸長23㎝
平均して6~7㎝くらい、根元をつまんで大人の小指くらいの太さで、だいたいAのような筆になり
 ます。長さや量が多い場合は、Bのような白い部分(ダルマといわれています)がついた軸になります。 



C 軸径1.0~0.7㎝
  軸長22㎝

D 軸径1.0~0.7㎝
  軸長10.5㎝前後
 平均して4㎝くらいで、量が少なくなるほど細い筆になります。軸径が1.0~0.7㎝まであります
  ので、それに合うように作ります。Dは写真立タイプ、桐箱(小)のための筆で、これくらいの長さと
  量であればバランス良く作れます。もう少し少量でも大丈夫です。



E 軸径0.7㎝
  軸長22㎝

F 軸径0.7㎝
  軸長10.5㎝前後
 特に短く、量も少ない場合は、面相筆(軸にさらに細い軸をくり込んだもの)の形になります。
  可愛らしい筆ができます。

安心して髪の毛をお送りください
カットした髪の毛の毛先と根元が揃っていなくても大丈夫です。製筆工程の
 中で直すことができますので、少々入り乱れていても捨てずに入れてくださ
 い。写真のようにルーズリーフなどの紙で、髪の毛が折れ曲がらないように
 包んで封書で送付してください。
 

量が少ない、短い、カールしている。これで筆ができるのだろうか?と思われても、
 まずは髪の毛をお送りください。髪の毛が届き次第、製筆の可否、大体の出来上がりの大き
 さ、完成までの日数などを、電話でご連絡いたします。

かつて一度もありませんでしたが、筆ができない場合には、すぐに大切な赤ちゃんの髪の毛
 をご返送いたします。

送っていただいた髪の毛が多量で余った場合には、ご返送いたします。また、2本の赤ちゃん
 筆を作ることもできますので、ご希望の方はお知らせください。
      (電話の時、可否をお知らせします)


     (2本の場合、額の入れ方などによって価格が異なります。詳しくは⇒【値段表】

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