蔵垣内の万福寺本堂前には、三宅城の礎石と伝える大石が一個現存している。これは、もとは三宅氏の菩提寺であった常楽寺に祭ってあったが、明治6年の廃寺の時にこの地へ移された。
この礎石は、花崗岩で縦横約1.5m、中央に柱をはめ込んだ直径約70cm、深さ約9cmの凹柱座があり、またこれには排水溝もある。これは飛鳥後記の形式であるので、あるいは常楽寺の礎石であるかもしれない。
最終更新日: 01/29/05