御殿に上がった美人 三宅 カズ

三宅 司馬蔵4女 カズ(文化10年6月11日生:1813年)は、文政12年、大名行列のとき頭を上げてお殿様の顔を見てしまいました。即刻、お城よりカズを召し出せと命が来ました。この当時、民衆が大名行列中に頭を上げてお殿様の顔を見ると、無礼討ちに合う場合がありましたので、家族、親戚、全員で16歳のカズと最後の別れをして、奇麗な着物を着せて文政12年12月8日(1829年)にお城へと差し出しました。

ところが、11代藩主 中川久教公は、頭を上げたカズの顔を見て一目ぼれをしたのでした。カズは、河内谷部屋の側女中に上がり、男子4人、女子2をもうけました。しかし、天保15年6月22日(1844年)は32歳の若さで他界しました。病死後、高山武一郎様が受け取り、吉田様が葬儀を執り行い、遺言により両親の墓の前に埋葬されました。

現在でもカズの位牌は、大分県杵築市三宅家で大切に祭られています。

三宅家と中川家は、ともに摂津 国人であり城は隣どうしであったので、中川久教公がカズを一目ぼれしたのは、何か不思議な縁(えにし)かもしれません。

この岡藩主 中川家系略書は、11代藩主 中川久教公の側女中に上がった時に中川家よりいただいたものです。巻き物の長さは、5m25cmもあり、中川頼清公より中川久教公まで、の歴代中川家の全ての氏名が記されています。(大分県杵築市三宅氏 蔵)

 


最終更新日: 01/29/05