常楽廃寺

この地は、三宅派出所より東側の大字乙ノ辻にある。この寺は、三宅氏の菩提寺で、聖武天皇の天平10年、僧行基が開いた畿内49院の一つで七堂伽藍を備えていた。元和元年に焼失し、その後一小堂が建てられ、元禄13年に再建されたが、明治6年に無住の寺となり廃寺となった。

現在は、墓地の一部のみが残っており、常楽寺の歴代の住職の墓碑とともに、三宅国政(国村の弟)の墓があるけれど、見るも無残な荒れ方で、かっての威勢をしのぶ姿がない。

なお、本阿弥陀如来像は、廃寺とともに総持寺にあづけられていたが、昭和15年、吹田市川園に隆国寺が建立された時に臨時本尊仏としてこの新寺に安置されて今日に至っている。


最終更新日: 01/29/05