井於(いお)神社は、JR千里丘駅東口から京都方向へ約10分、三宅小学校に隣接しています。およそ4000平方メートルの境内には、本殿、拝殿、神楽所、絵馬所があります。
井於(いお)神社の前が、三宅城の西堀と推定され、三宅氏との関連は、神名帳考証(平凡社 日本歴史地名大集 )に天児屋根命は永正年中に三宅出羽守国村の勧請で鍬靭を献したとある。また、元禄11年の祥雲雄峰周記に
摂津州島下群三宅郷之鎮守者午顕天王春日管神之三社也就中午顕天王管神之二神者勧請年代窪久殆不可考其可考者左宮春日大明神往年三宅出羽守国村公因得霊応所勧請也
云々と記し、更にその霊応を説明して、国村夫人の出産にまつわる。また、南都春日明神の霊験をたたえる物語を述べ、三宅氏の家紋の由来も記している。
このように三宅氏と井於神社とは深い関係をもっているから、家臣の子孫は永くこれを尊信しており、毎年国村公の命日の三月に神事を行っている。
最終更新日: 01/29/05